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介護士あるある夜勤編

昨夜もやってまいりました、“夜の介護パラダイス”。
世間の人が夕食を食べ、布団に入り、夢の世界へ行く頃、私たち介護士は静かに“戦場”の門を叩くのであります。そう、それが夜勤。

19時。申し送りで「今日は比較的落ち着いてます」と言われた瞬間、「あ、フラグ立ったな」と悟る。
この“落ち着いてる”という言葉ほど信用できないものはない。
案の定、勤務開始30分でNさんが「家に帰らなきゃ!」と靴を探し始め、追いかけるところからスタート。靴下姿で玄関にダッシュ、私もスリッパで追走。
夜勤、いきなりフルマラソン。

20時。おむつ交換&眠前薬の巡回。ここで全員スムーズに寝てくれたら万々歳…なんだけど、そんな甘い夢は夜勤明けにとっておく。
毎回「あんた誰?」「なんでこんなとこに寝てるの?」「私もう薬飲んだ!」の三拍子が飛び交う。
今日はOさんが薬を見て「これ、ビタミン剤?」と質問攻め。飲む前に軽く服薬指導講座。
無事終了。

21時。やっと静かになった…と思ったらPさんのナースコールが鳴る。「天井に誰かいる」と。
部屋に入ると、確かに天井をじっと見つめてる。何もいないけど、そういう時は否定しないのがルール。「大丈夫です、今下に帰ってもらいました」と“見えない誰か”に退出命令を出してみせる。
するとPさん、「あら、助かったわ」って。安心して寝てくれるなら、演技でもなんでもします。
私は夜の女優。

23時。仮眠交代まであと1時間。ウトウトしていると、廊下に人影…Qさんがトイレを探して彷徨中。「トイレどこだった?」と聞かれたが、目の前。つまり、スルーされたトイレを一周して戻ってきた模様。
夜の迷路と化した廊下、深夜の探検ツアー開始。

0時。ついに仮眠タイム!でも実際は「仮」眠。ベッドに横になって5分で、「ピンポーン♪」とナースコール。
今夜はRさんが「洗濯物が気になる」と訴え。「夜中だから明日でいいですよ?」と説得するも、「夜干さないと朝にシワになるのよ!」と一喝。夜勤者、洗濯トークに撃沈。

2時。何とか小一時間の仮眠後、また巡回。ぐっすり寝ている人もいれば、「トイレまだ?」と待機しているSさんもいる。しかも、まさかのオムツを脱いでスタンバイ。寒くないのかと心配するより先に、こちらが凍りつく。Sさん、もうちょっとで風邪ひきそうな格好でしたよ。

4時。Tさんが「朝ごはんの時間よ!」とベッドから元気に起きる。早い、早すぎる。外はまだ真っ暗。
でも「食べなきゃ薬飲めないでしょ」と正論。説得してもう一度寝てもらうのに15分。その後、私も眠気と戦いながら記録入力。“眠気との戦い”というより、もはや“まぶたとの根比べ”。

6時。朝のトイレ誘導、オムツ交換。早番さんが来てくれるその瞬間が、夜勤者にとっての“夜明け”。「おはようございます!」の声が、光に聞こえる。
「お疲れ様です」と言われ、「いえいえ全然、今日は平和でしたよ?(棒)」と返す。
心の中では、“帰ったら絶対爆睡”の文字が踊っている。

夜勤は体力勝負、でも笑いとドラマが詰まった時間。
毎回違う“夜の物語”があり、予測不可能な出来事があり、そして、朝が来るたびにちょっとだけ成長している自分がいる。
今日もお疲れさまでした、私。
さあ、布団にダイブ!