記事画像

介護士のあるある日記〜50代の新入社員入社〜

今日、新しい仲間が入った。
年齢はなんと「50歳」。
そう、人生の折り返し地点からの転職、現場デビュー!
私たちは「〇〇さん、よろしくお願いします!」と拍手でお迎え。

…が、第一声が衝撃だった。
「いや?、この歳で“新人”って言われるの、こそばゆいね!」
いやいや、謙虚さと明るさ100点満点か。

ただ、こちらも正直ちょっとドキドキだった。
若い新人なら体力面の心配は少ないけれど、50代ともなると…
「腰、大丈夫かな」「しゃがみ動作きつくないかな」「ナースコールの速さについてこれるかな」などなど、心の中ではまるで社内健康診断モード。

でも、その心配は早々に吹き飛んだ。

朝の見学でのこと。
「あ、車椅子? 私も父の介護で押してたことあるよ!」
と軽快に押し出す姿、熟練の手つき。
「排泄介助は未経験ですけど…うちの犬がよく漏らしてたんで、耐性はあると思います!」
…その比較はどうかと思うけど、メンタルの強さは認定!

午前の業務中、ベテラン職員Sさんが「それはこうやると楽だよ?」と指導。
するとすかさず、「なるほどね!いや〜、こういう“現場の知恵”って、人生でも大事ですよねぇ!」
と、どこか経済番組のコメンテーター風に返す新入社員さん。
うん、ちょっとだけしゃべりがNHK寄りだけど、悪くない。

午後のレクリエーション見学では、なんと率先して司会に。
「はい、それでは?皆さんご一緒に、“あんたがたどこさ”を手拍子で?!」
テンポずれてる。けど、声はやたら通る。
入居者さんの中には「この人、テレビの人か?」と聞いてくる方も。
…惜しい、地元FMなら通じそうな感じ。

一方で、少し困ったのは「道具の名前がやや昭和」なところ。

ポータブルトイレのことを「おまる」

エプロンのことを「割烹着」

ナースコールのことを「呼び鈴」

「呼び鈴って…お寺の玄関か!」と心の中で総ツッコミ。
でもそんな時でも本人は「あら?時代がバレるね?」と笑顔。
うん、こういう人、現場に1人いると和む。

ただし、電子記録は予想通りの課題点。
iPadを渡したときの第一声は、「おお?!つるつるだね!」
…そこじゃない。

ログインに5分、記録ページに入るのに3分、
文字入力がほぼ人差し指1本打法で、
「えっと…“きゃ”はどこだ?“ゃ”ってどう出すんだ?」と苦戦。

だが、それでもめげない。
「まぁ、いきなりは無理だよね!明日までに調べておくよ」と前向き。
その姿勢、20代の若者も見習ってほしいレベル。

何より、入居者さんとの相性が抜群。
Mさん(90歳)には、「あなた落語家さんみたいね」と言われ、
Kさん(87歳)には、「あんた、前にも会った気がする」とすでに馴染み度100%。
これが“人生経験”というスキルの威力か…。

そんなこんなで、今日は久々に“人の力”を感じた1日だった。
50代の新人さん、まさに“介護界の遅咲きルーキー”。
体力面よりも、人間力と愛嬌で場をまとめる達人かもしれない。

明日からもきっと、笑いとハプニングを連れてきてくれるはず。
ようこそ、介護の世界へ。
そして一緒に、がんばりましょう!